廃タイヤがどのようにリサイクルされるか、ご存じでしょうか。新しいタイヤとしてよみがえったり、燃料として使われたり、加工されたりと、さまざまなリサイクル方法で、タイヤは私たちの生活を巡っていきます。なかにはビックリするような変身も!

一般的なタイヤのリサイクル方法

また車のタイヤとして活躍する

製品を修理して再利用することを、リユースリサイクルといいます。タイヤの場合、再びタイヤとして世に送り出すことです。なかでも一般的なのは、もう一度車のタイヤとして売りに出されることでしょう。

古いタイヤは、表面の再加工をしてよみがえらせてから新品同様に扱われます。タイヤによっては海外輸出のうえでリユースされることもあります。長旅の後、どのように使われるのか楽しみですね。

港で海の安全を守る

港や船の周りは、なんだかタイヤばかりだと思いませんか。おもりや緊急避難用として、タイヤは海辺で活躍しています。その多くは古タイヤを使ったものであり、これもリユースリサイクルといえるでしょう。重さもクッション性もあるタイヤは、防舷材(ぼうげんざい)として優秀なのです。

校庭の遊具として小学生に愛用される

タイヤが高いところからぶら下がっている遊具を見たことがあるのではないでしょうか。タイヤにつかまって、ブラブラと揺れて遊ぶものです。これもリユースリサイクルの一種といえます。半分だけ土中に埋めて、跳び箱のように跳んで遊ぶタイヤもよく見かけますね。いずれも校庭や公園で、小学生に愛されています。

プランターにされる

一般家庭でできるリユースリサイクルとして、古タイヤの穴部分に土を埋め、プランターとして使うというものがあります。リサイクルとは意識せず、自然に行っているご家庭もあるかもしれません。

ゴムとして使われる

製品を加工し、全く別のものに変身させることをマテリアルリサイクルと呼びます。タイヤの主原料はゴムなので、再生ゴムの原料となる可能性が高いです。

完全にゴムへ戻す場合には、ホースや建築材料などとしてよみがえります。消しゴムやクッションなどに利用される場合もありますから、あなたが今使っている消しゴムも、昔はタイヤだったかもしれませんよ。

燃料エネルギーになる

製品を焼却する際に発生する熱エネルギーを回収し、燃料として再利用することをサーマルリサイクルといいます。タイヤの熱エネルギーは、セメント焼成や製鉄、製紙などに重宝されています。

一風変わったタイヤのリサイクル方法

広大なリサイクルアートにされる


大田区ホームページより 西六郷公園
公式サイト:http://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/park/nishirokugou.html

大田区に存在する通称タイヤ公園には、タイヤでできた巨大なゴジラやタイヤつきの滑り台など、たくさんのタイヤ遊具があります。これだけ使ってもらえれば、古タイヤも満足です。

椅子になる

重く安定していて、それでいて柔らかい特徴を活かし、布やジュートを巻きつけて椅子をDIYするといったことも可能です。雨にも風にも強いので、屋外で活躍してくれるでしょう。

おしゃれなバッグにされる

SEAL
公式サイト:http://www.seal-brand.com/index.html

リサイクルをコンセプトとした製品を多く生み出している「SEAL」には、タイヤを加工して作られたバッグや財布が豊富に販売されています。丈夫さや防水性は革製品に負けないことでしょう。マテリアルリサイクルの一種です。タイヤ製のスニーカーも制作されています。

繊細なジュエリーになる

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Ware London
Ware Londonプロダクトページ:http://emmaware.co.uk/products/

タイヤの表面に金属を塗ることで美しい質感を出し、アクセサリーにしているのが「ware London」です。ハードなおしゃれにぴったりですね。ネックレスやピアス、ブレスレットなど、さまざまな種類があります。

サンダルになる

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童里夢工房
公式サイト:http://dreamkobo.shop-pro.jp/

東京都府中市の福祉作業所である童里夢工房は、タイヤ製のサンダルを製作しています。使用済み横断幕と廃タイヤでできたサンダルは、全て手作りだとか。足底の部分が全面タイヤなので、数年はすり減るのを心配することなく、安心して履けそうです。

まとめ

普段はあまり視界に入らないため、なかなか意識しないタイヤですが、再生されるとこんなにもいろいろな活躍をしてくれます。変わったところでは、ファッション関係に再利用されることが多いようです。なにせ何年も文句を言わず、コンクリートの上を走り続けてくれるのですから、丈夫さと防水性はお墨付きですね!
見たことがあるタイヤの活用方法はありましたか?

今では、自動車のリサイクルが進み、いろいろなものに生まれかわって、意外と身近なところで活用されていますね。
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