「一時抹消登録」とは、その自動車が一時的に公道を走れないようにする手続き方法です。
一時抹消登録するシチュエーション
その自動車が、一時的に公道を走れないようにする手続き方法です。
抹消登録期間中は、どんなに整備されたクルマであったとしても、当然ながら公道を走らせることは禁じられています。
しかし、乗用車として再度利用したいと思った場合、運輸支局で手続きをすれば、あらためて公道を走らせることができます。
1)月末や年度末が迫っていて、1日でも早く抹消登録を完了したい場合
2)留学や海外赴任で、何年間も日本を離れる場合
3)病気や怪我で入院したり、長期間にわたって療養が必要な場合
4)転勤等で、長期間にわたって自動車に乗る機会がなくなる場合
5)複数台の自動車があるため、特定の自動車に乗る機会がなくなる場合
一時抹消登録の注意点
「一時抹消登録」中は、「自動車税」「自動車重量税」「自賠責保険料」を払う必要がありません。 自動車に、無駄な維持費がかかっていると思われている方は、「一時抹消登録」を検討してみるのも良いかもしれませんよ。
一時抹消登録の流れ
- 必要な書類を用意する
- 必要な費用を用意する
- 管轄の運輸支局(旧陸運局)を確認
- ナンバープレートをはずす
- 運輸支局に行き、以下の手続きを行う
- 一時抹消登録申請書の購入
- 一時抹消登録申請書の記入
- 登録手数料の支払い
- ナンバープレートの返納
- 必要書類の提出
- 登録識別情報等通知書の交付
- (運輸支局内の税事務所に一時抹消の申告)
- 保険の解約手続きを行う
- 税金の還付手続きを行う
運輸支局利用時の注意点
■土・日曜日はお休み
平日にお仕事をされている方はお休みをとって申請しに行く必要があります。
■月末は要注意
月末等の繁忙期にあたると、書類を提出するまでにかなりの時間がかかることがあります。運輸支局で手続きを行う日は、前後に予定を入れないなど、ゆとりをもって行きたいものです。
行政書士の利用も可能です
運輸支局で行う手続きを行政書士に依頼する場合は、事前に行政書士を探しておく必要があります。また、この場合は行政書士に支払う費用が別途必要です。
一時抹消登録証明書
一時抹消登録した自動車を再登録する際や解体後に「永久抹消登録」を行う際は、交付された「一時抹消登録証明書」が必要になります。
この証明書を紛失した場合、自動車の再登録や永久抹消登録ができなくなってしまいますので「一時抹消登録証明書」は、大切に保管しましょう。
交通手段の確保!
一時登録抹消の手続きに運輸支局へ行く場合、一時抹消を行う自動車は既にナンバープレートをはずしているため、乗ることができません。
あらかじめ、別の交通手段を確保しておくことが大切です。
一時抹消登録に必要な書類
ここでは、その自動車の所有者ご本人が、普通車の「一時抹消登録」をする場合に必要な書類についてご案内します。
普通自動車の「一時抹消登録」必要書類
事前準備が必要なもの
- 所有者の印鑑証明書 (発行日から3ヵ月以内)
- 車検証
- 「移動報告番号」の控え (リサイクル券に記載されているもの)
- ナンバープレート (前後合わせて2枚)
- 所有者の実印 (印鑑証明書と同一のもの)
当日準備すれば良いもの
- 手数料納付書
- 一時抹消登録申請書
- 自動車税、自動車取得税申告書 (地域によるため管轄の運輸支局に確認)
書類準備時の注意点
- 自動車の所有者本人が手続きを行わない場合、委任状が必要です。
委任状には、印鑑証明書と同じ実印を押印しなければなりません。 - 紛失や盗難等の理由で、車検証やナンバープレートを返納できない場合、「理由書」が必要となります。
理由が盗難である場合は、盗難の届出を行った警察署名、届出年月日、受理番号を記入します。
理由書は、感熱紙に印刷されたものは使用不可のため、出力時にはご注意ください。 - 自動車が盗難に遭った場合、理由書とは別に「ナンバー(登録番号)の控え」、 「車台番号の控え」、「申請者の身分証明書」、「登録事項等証明書交付請求書」等が必要になります。
- 自動車をローンで購入している場合、所有者が自動車ディーラーやクレジット会社になっていることがあります。 一時抹消を行うには、事前に「所有権解除」を行う必要があります。
- 車検証に記載された住所が現住所(印鑑証明書に記載された住所)と異なる場合は、「住民票 ※発行日から3ヵ月以内」が必要です。
車検証記載の住所から、現住所までの繋がりが分かるように、転入が複数回行われた場合は、複数枚の住民票(除票)、 もしくは戸籍の附票(住所の変更履歴が記載された戸籍謄本の附票)を別途用意しましょう。 - 車検証に記載された氏名が異なる場合は、「戸籍謄本 ※発行日から3ヵ月以内」が必要です。
車検証記載の氏名から、現在の氏名(印鑑証明書に記載された氏名)への変更が分かる戸籍謄本用意しましょう。
住民票や戸籍謄本等、事前手配をしておかなければならない書類が必要な場合もあります。
特に、現住所が本籍地から離れている場合、戸籍謄本の入手までに時間がかかることがあるため、書類の手配時間も見込んで手続きの日程を決めることが大切ですね。
また、盗難等の特殊ケースの場合、別途用意する書類等が増えることがあるため、管轄の運輸支局に事前に確認しておくと安心です。
車を廃車にする際に、廃車買取業者に依頼をすれば、面倒な手続きはもちろん行ってくれます。
さらに必要な書類についても、業者さんから連絡がありますので、安心ですね。
使わなくなった車を廃車にする場合、ぜひ廃車買取業者を活用してみましょう。
お金をかけて処分するのではなく、意外な高額で買い取ってもらえる可能性もあります!